2008年06月28日

■インプレイス通信「こころ編」

『猿の子育て 〜ホントの愛情〜』

熊本にある「赤ちゃんポスト」(こうのとりのゆりかご)が
設立されて2年目に入りました。今まで預けられた子供はナ
ント17人もいるとか…。

運用開始の昨年5月からまだ1年ちょっとしか経っていない
のに驚きを隠せません。

育児放棄や幼児虐待が問題になっている一方で、過保護で子
離れ・親離れ出来ない親子もいます。いま親と子の間に何が
起こっているのでしょうか…。

そんなに子育てや親子のコミュニケーションって難しいもの
なのでしょうか。これから出産、育児を控えている世代には
先が思いやられる話です。

そんな事を考えていたある日、とてもユニークな講演会を拝
聴する機会がありましたので、その時のお話を少し紹介させ
ていただきます。

その講演会は「猿流子育てに学ぼう」というタイトルでした。
猿に学ぶ?と疑問もありましたが、自然界の中にいながら社
会的生活が出来る猿ですからきっと何かヒントはあると思い
ました。

講師は松井猛さんという方で、福岡県出身の人でしたら一度
は行ったことのある大分県高崎山自然動物公園の元職員さん
でした。

松井さんは高崎山ガイド歴30年という超ベテランガイドで
猿の生態観察を30年間続け、猿の家系図まで作りあげた方
です。

講演会はまず「人間と猿の子育てに共通しているのは、『少
なく生んで大切に育てる』ということです」という所から始
まりました。

2〜3年に一度の周期で出産を繰り返し、双子が生まれるこ
とはまれで、母猿は1匹ずつ生み育てる。その時オス猿は子
育てには関与しないそうです。

というか、母猿がオス猿を近付けないそうです。

かわいそうな父猿…と思うのは私だけ…。

生後3ヶ月もすると、母猿は赤ちゃん猿に乳を与えないこと
があるそうで、これを「授乳拒否」といい、少しずつ親(乳)
離れをし、餌場の小麦など拾って食べることを教えていくの
です。

乳を欲しがり大声で泣き叫ぶ姿は人間の赤ちゃんと同じで、
時折そのおねだりに屈してしまう母猿もいるとか。

しかし、生後6ヶ月も過ぎるとお乳をほしがる子猿を手で払
いのけたり、時には噛み付いたりするそうです。それから母
猿は子猿に餌を与えることは絶対にないといいます。

餌のある場所に連れて行き、見守るだけ。

自力で餌を確保する力を養おうとしているそうです。

そう考えると人間の親はいかに過保護かと、猿たちは教えて
くれます。

このような猿の厳しい育児の中、子猿たちはみんな立派に成
長するとは限りません。餌がまかれる寄せ場に下りてくると
はいえ、山に住む野生動物。

体の弱い赤ちゃんは生後十日頃までに死んでしまうことも多
いようです。

そんな時、母猿は子猿を一週間くらい抱いて手放さないそう
です。厳しさの裏にある深い愛情。

その愛情が一番深かった母猿は1年間も死んだ子猿を抱いて
放さなかったそうで、亡骸は干乾びて1本の枯れ枝のように
なっていたといいます。

ホント素晴らしい愛情。

我々も見習わなくては!?

最後に猿の子育てから人間が学ばなければと思うポイントを
まとめると…

○イニシアチブ(主導)は親が握る
○叱る時は目を見て真剣に
○余計なものは与えない
○必要以上に手を貸さない
○親子の優劣関係は絶対に逆転させない

猿の子育てにも何かヒントがあるかも…
posted by バスター at 17:58| 福岡 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | スタッフ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/101740086

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。